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暇つぶし日記。生息地北海道。

イチロー選手の引退会見を見終えて。

イチロー選手が初めて200本安打を達成して世に出てきたのが1994年。

 

当時私は、小学校4年生で父親にテレビのチャンネルを独占されるので野球の事はあまり好きではなかった。

 

ただ、ニュースでイチロー選手が、NPB史上初の200本安打達成のプラカードを抱えているのを今でも鮮明に覚えている。

 

その後も、積極的にナイター中継を見るタイプの少年ではなかったがテレビゲームでは、必ず当時イチロー選手が所属していたオリックスブルーウェーブを使っていた。

 

ミートカーソルがストライクゾーンの半分以上を占めて、能力値も殆どA。(当時の最高値がAまでだったはず。)

イチロー以外の他の選手の事は全く知らないのにも関わらずだ。

 

その後、NPBで毎年首位打者を獲得して無双状態から2001年にMLBに挑戦。

 

当時、自分は高校生で特段野球が好きという訳ではなかったけど、スポーツニュースで活躍を追いかけていた記憶がある。

 

その後も、MLBの舞台でも毎年のように200本安打を続け、2004年にはシーズン262安打を放ちMLBのシーズン最多安打を更新。

 

当時私は、二十歳の大学生。

毎晩深夜ニュースでイチロー選手がヒット何本打ったという報道を見るのが日課になっていた。

 

その後、10年連続年間200本安打を達成して、記録が途切れた後に2012年シーズン途中にニューヨークヤンキースに移籍。

 

既に私も当時は社会人。シアトル・マリナーズイチローのイメージが強かったのと背番号51番ではなく31番だった事に違和感を覚えたことが記憶に新しい。

 

その後マイアミマーリンズを経て、昨年シアトルに戻り、昨日の引退発表。

 

別に私は野球少年でもないし、特別野球観戦が好きと言う訳ではない。

そんな自分でも常に見ていたくらいなので、自分と同世代の人間からするとイチロー選手は本当にヒーローなんだと思う。

競技に関わらず、こういった選手は少し思い浮かばない。

V9時代の長嶋さんや王さんがこんな感じだったのかなぁと勝手に想像してみたり。

 

引退会見の中で、記者から自身の生き様について問われて、生き様ではなく、生き方という前置きをして以下のコメントをしている。

 

あくまではかりは自分の中にある。それで自分なりにそのはかりを使いながら、自分の限界を見ながらちょっと超えていくということを繰り返していく。そうすると、いつの間にかこんな自分になっているんだという状態になって。

 

メディアによって、「はかり」を「測り」としたり「量り」としているが、自分の中の限界を測定しているので測りが正解かな。

 

会見を通してイチロー選手の言葉は全て心に響いたんですが、このコメントがイチロー選手らしくて個人的には心に強く残った。

 

ホームランではなく多くのヒットを積み重ねてきたイチロー選手らしいコメント。

競うべきは相手ではなく、自分自身なんだなと。

今日、昨日の自分より少しでも成長して、それを毎日繰り返せば、1年後、5年後、10年後には計り知れない程の成長があるんだろう。

 

勿論、続けるのが難しいというのは重々承知してるし、私もこの歳になったから分かるのであって小学校の時の自分が同じ話を聞いても理解出来たかは分からない。

 

でもそれを地でやっちゃうのがイチロー選手。

 

でも積み重ねるなら少しでも早い方が間違いない。

自分の子供たちにも理解できるかは別としてこの事を教えてあげようと思う。彼らには積み重ねる時間は大いにある。

 

また、私自身もなにか怠けそうになったときにはこの言葉を思い出したいと思う。

 

イチロー選手、長い間お疲れ様でした。